大牟田市新体育館建設の不思議 ⑤ ■ CMRと設計会社の強い絆 [2021年6月22日07:10更新]

一般社団法人日本コンストラクション・マネジメント協会(以下CM協会)という団体がある。
コンストラクション・マネジメント方式とは、建築物の発注や管理業務において、これまで発注者と施工業者と直接やり取りをしていたものを、コンストラクションマネージャー(CMR)に間に入ってもらう 発注方式で、発注者側の時間や労力、金銭的コストの削減ができるとして、公共工事で 採用する自治体や団体が増えている。

CM協会は、その発展と普及を目的に 2001年に設立された団体で、その現在名簿に記載されている事業数は 団体会員26、個人会員5、会員を見ていくと、CMに特化したコンサル会社もあるが その性格上 設計会社が多い。

そして、注目すべきは協会の役員(下表)だ。
会長には ㈱山下設計のグループ会社 ㈱山下PMC代表取締役社長が、そして 常務理事に 明豊ファシリティワークス㈱代表取締役会長 と ㈱梓設計の執行役員が就いている。
これを見ると、CMRと設計会社はそもそも強い絆で結ばれている印象を受ける。

そう言えば、SAGAアリーナの基本設計業者選考の際のCMRは 山下PMCで、プロポーザル方式で 梓設計が最優秀者に選定されていた。

大牟田市新総合体育館整備事業に話を戻す。

梓設計  →  明豊ファシリティワークス  →  山下設計

これが、今までの流れとなっており、間もなくデザインビルド方式の業者選考が始まる。

ー 続 く ー

一般社団法人日本コンストラクション・マネジメント協会 役員一覧