~定数4議席に対し5名が立候補・少数激戦~
前回の選挙では立候補者が現職の4名だけで無投票だったが、今回は民主党現職である新村雅彦県議(62歳)の子息が、前回落選した博多区からではなく、南区から市議選への出馬を表明したため分裂、そのため民主党福岡2区支部長の稲富修二元衆議院議員は新人の大田京子氏を擁立した。
新村雅彦県議は無所属での立候補となるが、教師として教壇に立っていた経験上、旧社会党に所属し教育関係者を基礎票に持っており、また柏原、桧原、大平寺には、地域に密着した独自の組織を形成していたが、支持者の高齢化も進んでいるため、今回どれだけの票が残っているかが課題だ。
一方来年夏に噂されている衆参同時選挙ともなれば、稲富修二氏にとって大票田の南区に、民主党県会議員は絶対に必要であるだけに、若さを強調した36歳の新人女性候補、大田京子氏を擁立したものだ。
しかし大田京子氏の事務所に若干の男性はいるものの、女性ボランティアを主体においているため、行動力に限界があることは否定できず、この点がウイークポイント。
終盤戦を迎えて、民主党中央区の原中誠志県議と城南区の守谷正人県議はともに堅実な選挙戦を行っており、2区のリーダーである稲富修二氏が自らの後援会を動かし、大田京子氏の知名度をどこまで挙げられるかが、残る3週間の大きな課題となってきた。こんな記事も読まれています