自民党選対委員長・古賀誠氏の選挙区である福岡7区。民主党は当初、前回の総選挙にも出馬した若手の中屋大介氏を候補者に予定していた。たがかなり早い時期から「より強力な対抗馬を」との声から「蓮舫(参院議員)クラスの女性に差し替える」といった噂が絶えず、古賀陣営も情報収集に躍起になっていた。 選挙はいわば戦争である。その中でも「情報」は極めて重要だ。「敵を欺くには先ず味方から」の諺があように、民主サイドと野田氏との交渉はさまざまな情報が飛び交う中秘密裏に行われた。民主のオファーに野田氏は数回の面談で決断、すぐさま東京で小沢一郎代表と面会したという。 今年に入り古賀誠事務所の秘書が出馬の意向を確認するため、当時八女市長であった野田国義氏を訪れたことがあった。地元自治体が合併問題で大きく揺れていただけに野田氏は不出馬を明言、一蹴したという。「野田氏、出馬承諾」の情報をキャッチできなかったのは、古賀事務所責任者の驕りだったのかもしれない。 過去の実績から当初は安泰ムードだった古賀陣営。だが小沢氏自ら八女市に乗り込み記者会見を行ってから事態は一変、マスコミも注目する選挙区となった。このためか、古賀陣営はかつて敵対していた地元首長を選対本部に組み込むことなどを矢継ぎ早に発表。一方でかなり強引な手法に面従腹背を心配する声も聞かれる。 選挙前になると政党など各種機関が世論調査を行うが、特にマスコミは調査結果に取材情報を織り込んで報道する。紙面に掲載された数字によって状況が変化することもあり、マスコミを味方にしての「情報戦」が重要なのは言うまでもない。なのに古賀陣営は選対会議で決めたことを理由に、マスコミ取材を拒否している。このような例は過去に聞いたことがない。 これまでの選挙で古賀陣営は、選対幹部が地元の中小建設業者をかなり強引に締め付け、集票マシーン化してきた。だが今回は日頃の付き合いから野田氏に流れる可能性が高い。これまでは仕事の絡みで我慢してきたものの、今度ばかりは「一寸の虫にも五分の魂」、一矢報いたいと考えている有権者も多いという。 野田氏擁立の舞台裏についてはすでにすでに詳報しているが、民主が「打倒古賀」に全力を挙げると同時に地元自民県議らにも離反の動きが見られる。その上このような選対指揮官の「無能ぶり」が明らかになっては、古賀陣営の苦戦は避けられまい。 (J)
古賀誠陣営幹部の無能ぶり [2008年10月21日11:15更新]
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