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糟屋郡宇美町の行政区が公民館の増築工事を行った際、建設会社の見積書などの数字を水増しして請求、町の補助金を不正受給した事実が先日、表面化した。その結果、町が400万円の返還請求を区長らに行った。この問題は、当時の区長が会計責任者との親密な関係を利用して行ったもので、他にも公的な資金の流用があったように聞いているが、社会的制裁も受けたことから一件落着となったようだ。 区長などは行政の末端業務を行うケースが多い。町役場も関係者を信頼していたために起こった事件といえ、当時の資料を見るとその手口はかなり悪質なものだったようだ。 糟屋地区は従来田園地帯が広がりのどかであったが、福岡市のベットタウンとして新しい住民の流入も増え、町民の気質にも変化が出始めているという。どの町も規模が小さいだけに不正・疑惑も噂になりやすく、行政担当者も頭が痛いことだろう。 今回の問題が報じられたことで、同じ糟屋地区の中に似たような疑惑がある-との情報が伝わって来た。早速取材の準備をしたが、何分にも同地区には宇美、志免、須恵、篠栗、粕屋、久山の6町があり、公民館の数も多く絞り込むのに苦労している。 この1件もやはり建設補助金が他の目的に流用されたという内容で、金額も数千万円単位と言われており、一部が行政側に還流しているとの説も。事件になる可能性もあり慎重に情報を集めている。 行政組織が比較的小さいだけにやっている行為は意外と単純な例が多く、どこかで確実な資料を入手できれば-と地道な取材を行っている。いずれ本紙で書くこともできるだろう、期待しておいてほしい。 (J)