一向に内閣支持率が上がらない状況に、つい1カ月あまり前までは「解散・総選挙は年明け」との見方がもっぱらだった。ところが8月になると次第に「年内説」が囁かれはじめ、各陣営も慌ただしさを増しつつあった。そんな中での、福田康夫総理の突然の辞任劇。安倍総理に次ぐ「政権放棄」に、国民も驚いたというより、もはやあまりの無責任さに呆れて果てている、というが実際のところだろう。 自民党総裁選を経て「臨時国会冒頭解散」、あるいは「補正予算成立後の11月解散」など諸説入り乱れているが、いずれにしても早期の総選挙は避けられない状況であるのはまちがいない。 現職の国会議員も浮き足立つ一方、新人の立候補予定者は一段と動きが激しくなり、駅などの朝立ちを積極的に行い小まめに戸別訪問をこなしている。たとえば福岡市中央区などを含む福岡2区では、民主新人候補者の写真入りポスターが増えている。候補者本人が各家を訪問し、ポスターの掲示をお願いしてまわり、その数は1000枚にも上るという。 このほど農水大臣に就任した太田誠一氏。だが、地元3区では特に期待もしておらず、非常に冷たい反応だったと地元関係者は語った。 従来は太田氏を来賓として招き挨拶を求めていた業界団体が、今年からは総会などを開く際に公然と対立候補に招待状を送るようになっている。現職国会議員を完全に無視した扱いにも、会員からの不満や苦情は聞かれず無事閉会しているという。 今回の物価上昇にも対策が遅れ、本来は自民党の大票田であるはずの農業や水産業従事者の気持ちが離れていることの1例といえるかもしれない。 お盆前までの国民の気持ちは「自民党も不甲斐ないが民主党も心もとない」といったところだったろうと思う。だがさすがに自民党の派閥論理にうんざりし、最近ではそもそも期待していないために腹も立たず、「希望している民主党に1度政権を担当させたらどうか」という気持ちが芽生え始めているのは事実である。 自民党は国民の審判を仰がずに、政権を勝手にたらい回ししたあげく2度も投げ出し、その都度政治の空白を生んだ。この責任は大きく、今後は全身火傷を負う気持ちで取り組まないと、国民から強烈なしっぺ返しを食らうだろう。 (J)
総選挙近し 追い込まれた自民党 [2008年9月4日08:44更新]
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