拝啓 太田誠一農水大臣様 [2008年8月27日09:48更新]

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お盆を過ぎると朝夕に吹く風は早くも秋の気配を感じさせ、日毎に過ごしやすくなってきている。暑かったこの夏、「情熱の人」である太田誠一代議士は福田康夫総理の内閣改造で農相に指名され、めでたく大臣の椅子を射止めた。だが地元関係者の喜びもつかの間、26日付毎日新聞朝刊で事務所費の問題が大きく報道された。



 

本紙8月号で地元選出の大臣だけに、何事もなく任期を全うして貰いたいとの原稿を仕上げたとたん、食の安全対策に関連して「消費者がやかましいから」などと発言、「失言問題」が火を噴いた。まさかこのような早い段階で、心配が現実になってしまうとは予想もしていなかった。 

太田代議士は挨拶や演説でしゃべり始めると、自分の言っていることに酔い、本音をポロリと出してしまうクセがある。候補者の応援演説でもこの悪癖が露呈され、失笑を買うこともしばしば見受けられた。

やかましい発言をめぐってはマスコミに叩かれ、一般市民からも多くの批判が出た。その後北京五輪が開幕されると国民の関心は移り、「人の噂も75日」の諺があるように正直、静かに忘れ去られることを期待していた。だが五輪が閉幕すると同時に、さらなるスキャンダルに見舞われた形となった。

 

最近の農水大臣は任期を全うできたことがない、いわば鬼門となっている感がある松岡利勝氏は在任中に自殺。赤城徳彦氏は父親の自宅を事務所として届け出ていたことなどが問題となり事実上、更迭された。また、遠藤武彦氏は農業共済組合掛金不正受給問題などを追及され辞任している。

今回の太田氏は大臣に就任した直後からマスコミに的を絞られ、記者が綿密に資料を閲覧し狙い撃ちされたのは間違いないだろう。発端は内部告発のように思え、秘書など事務所の人間を退職させる時は、最新の心配りをしないと取り返しのつかないことになる-という1例ではなかろうか。そうした配慮が足りず大臣の椅子を棒に振ることになれば、実に情けない話である。

来月から国会が始まるが、野党は矛を磨いて待ち構えている。対応を誤ると内閣支持率に悪影響を及ぼす可能性もあるが、はたして福田総理はどこまで太田大臣をかばうのだろうか。

永田町では「年内にも解散・総選挙」との見方も囁かれ始めている。かねてから苦戦が予想されている太田氏。福岡3区の選挙が面白くなることは間違いない。

(J)