実に情けない 福岡市・自民党市議団 [2008年7月25日08:59更新]

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かつて1998年の福岡市長選で、自民党市議団は当時現職の桑原敬一市長を担いで選挙に臨んだが、新人の山崎広太郎氏に大接戦の末に敗れた。本来ならば野に下り野党に甘んじるべきところを、いつの間にか山崎市長にすり寄り与党化し、その次の市長選(02年)では宿敵であったはずの山崎氏の推薦に回る始末だった。



前回の選挙(06年)では現職の山崎広太郎を再び担ぎ、相手候補である新人の吉田宏氏に見事に敗れ、議員の面目は丸潰れとなった。

本来ならば今回こそ「野党」となるべき自民党市議団であるが、政令市長の権限は一般市長とは異なり絶大で、そこに双方の駆け引きが生じるのは当然。今回のこども病院の移転問題などが、こうした駆け引きに利用されたのも事実―とする市の内部情報も聞かれる。

 

当初、市立病院を含まない「単独移転」に反対していた自民党市議団。だが、市のトップと中央区選出のベテラン議員との間ですでに裏交渉が終わっており、議員団が次の議会での承認を了承する見返りに、計画では3ヘクタールとされていた購入用地の面積を増やすことで決着しているという。

こうした駆け引きの末にどんな利得がもたらされるのか知る由もないが、いずれ時間が経過すれば漏れ聞こえてくるのは必定だ。交渉したベテラン議員の頭は実に「単純な構造」で、わずかばかりの悪知恵すら持ち合わせていならしく、バックには「黒子」の存在を示唆する情報も流れており面白い。

 

同病院の人工島への移転は、すでに市役所の内部では決定事項として認知されており、移転を前提とした準備は着々と進められているのが実状である。今月開かれた市民や患者家族への説明会は、いわば単なるセレモニーにすぎない。

吉田市長を推薦しともに選挙を戦った民主党は、結局利用されただけで現在は離れているようだ。市長自身も財界一部との親交が噂されるように、地元新聞トップの庇護の下、次なる「飛躍」へ向け動いている。 

それにしても、実に情けないのは自民党市議団である。2年後の選挙で現職を担いだならば、確実に市民のヒンシュクを買うことになるだろう。

(J)