6月29日に開催されたインベストの取締役会。小笠原一成取締役から提出された緊急動議で、創業者で株式の大半を所有する早川和利社長は、議決によってあっけなく解任された。 小笠原取締役が新たに代表取締役に選任され、その日のうちに弁護士の説得によって、代表者印も新代表に引き渡す破目となり、早川氏は長年にわたって築き上げた権力を失った。小笠原新代表によって翌30日に、福岡地裁に会社更生法の申請がなされた。 その後債権者集会も開催された後、水面下で新旧双方の攻防が続く中、7月17日に取締役全員が出席した役員会が開かれ、小笠原新社長の解任決議が行われ可決したが、次の議案である新代表の選任は双方同数で新代表の選任には至らなかった。 早川前代表が議長となって3号議案である「株主総会の開催議案」が提出され議事進行を図ったが、法的に無効を知らされる結果となり、小笠原代表代行によって議事は進行し、結局何も決まらず閉会したと聞いている。 過去に取引業者と面会しながら中座し、その後数時間も待たせるなど、世間一般常識では考えられない行為を、創業社長の特権とばかり押し通してきた前代表。権力を失うと「非常識」の烙印を押され、周囲の関係者は1人2人と去っていった。 前代表にもう少し常識と法律の知識があったならば、この様な無様な結果にはならなかったと思うが、何分にも「時すでに遅し」。こうした過去の行状から、債権者によって刑事告訴されるとの噂も聞かれる始末で、場合によっては法の裁きによってすべてを失う結果になるだろう。 個人的には早川前社長の商才を高く評価しており、彼よりも劣る才能で社長の椅子に座っている人物は数多いと思う。だが、能力のない社長ほど周囲と信頼関係の絆を強くしているようだ。社員各々が能力を発揮して社長を支えている、非常に素晴らしい組織が機能している企業は世間には多い。 トップに求められているのは必ずしも商才だけではないようで、あらためて「社長の器」が問われ始めたと言えるのではなかろうか。 (J)
社長に求められるもの [2008年7月23日08:54更新]
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