那珂川町の汚職事件 [2008年7月3日08:59更新]

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6月28日、那珂川町の町長が捜査当局に呼ばれ事情聴取を受けているとの情報が飛び込んできた。収賄容疑による逮捕は避けられないだろうとの見通しだったが、最近の物件でトラブルやもめたとの情報も思い当たらない。捜査の対象となっている案件が判らず、慌てた。



続いて、贈賄側の関係者については3年の時効が成立しており、そのため「すべての内容を喋っているから間違いない」との情報が入った。

そこまでの条件を満たす事例は1件しか思い当たらない。そこで、受注した地元建設会社に問い合わせ、あるガラス工事が浮上した。

災難は忘れたころに来るとは良く言ったもので、逮捕された町長も逮捕容疑に関する事実を思い出すのに、高齢だけに時間がかかったことだろうと思う。

 

ところで、那珂川町の中では、「贈賄側は時効が成立し罪に問われないからと言って、仕事を貰った恩を忘れた裏切りは犬畜生にも劣る」と、業者に対する非難の声が飛び交っている。

贈賄側の業者が儲けたか損をしたのか知るところでないが、それはあくまでも当事者の才覚で自己責任の範疇であろう。工事を受注し支払いも完了しているのに当局に情報を漏らすとは、「義理や人情が薄れたものだ」と業界担当者も嘆いている。

「裏切り行為」をした業者を許すほど世間は甘くない。業者はその代償を身をもって知り、苦しい経営を強いられることになるだろう。

 

福岡県警の知能犯係は全国でもトップレベルで、特に贈収賄に関しては摘発能力に長けている。だが、時効成立の時間差を利用したこの手法は「どうせ自分は罪に問われないからと当局側に都合のよい供述をする恐れがあり、冤罪を生む可能性が高い」と警戒を強めている弁護士も多い。

今回の事件は深く関与していた人物も死亡しており、これ以上事件が拡大する可能性は低い。早くも町長選挙に向けて候補者の調整工作が水面下で始まっている。

(J)