日本国内で将来性を高く評価されている福岡市。東京を震源とするミニバブルの波は当然ながら福岡にも及び、都心部を中心に土地の高騰が始まっている。 古い家屋は解体されて空き地になり、数カ月前まではオフィスビルやマンションが雨後のタケノコのように建設されていた。 ところが建築基準法の改正以後は、建築確認の許可が下りずに着工が遅れ、さらにはサブプライムローンの余波で資金調達が困難に。加えて建築資材の高騰から採算が合わない物件が続出したため、大半が100円パーキングになっている。 仕事柄、建築予定地が変更された場合など不動産登記を閲覧する習性がある。工事半ばで中止されている現場は建設会社とのトラブルが想定され、興味を持って取材を行う様に心掛けているのだが、今回の物件は思わぬ方向に進展しそうな雲行きになってきた。 問題の土地は博多区店屋町にある。基礎工事の段階で中断しており、道路との境界は貧弱な囲いだけ。簡単に進入できるために非常に危険な状態で、周辺に問い合わせるとすでに数カ月放置されているとのこと。調べてみると所有者は初めて聞く名前の、財団法人「福岡アジア交流会館」となっていた。 福岡は昔から海外との交流が盛んで、特に隣国である韓国とは、民間レベルでも密接な関係を維持している。在日韓国人の中には帰化して日本国籍を持っている人も多く、すでに2世3世の時代を迎えているが、彼らの団結の象徴である会館の建設が、なぜ中途で止まっているのか。 一部関係者に取材をすると、当初2億円前後の建設資金が集まり、土地取得など順調に行われたが、設計の段階から用途などが変更され、建設会社とのトラブルも発生した模様。さらに不明瞭な資金使途の噂も漏れ伝わってきた。 何やらキナ臭い話も聞かれるこの物件、今後も取材を続けて行きたい。 (J)
財団の怪!? 工事が止まった博多区の土地 [2008年6月20日09:06更新]
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