後期高齢者医療 [2008年5月19日15:56更新]

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日本の家族制度の中には、かつて「家長」や「長男」の文字が生きていた。だが給与の銀行振り込みが普通になると、生活費は夫から貰うものではなく銀行の口座から引き出すもの―と錯覚している妻が増えているのも事実だろう。



妻が働く共稼ぎ夫婦が一般的になり、今や「主婦」の言葉さえ使用する回数が減った。それを象徴する出来事が、100万部を記録したこともある月刊誌「主婦の友」の休刊である。

収入が増え生活が裕福になって、個人の意思を尊重するあまり、家族が揃って食事する一家団欒の場も減った。日本人の美徳とされていた親子の情も、福田内閣が実施した後期高齢者医療制度によって遂に崩壊したといえる。

筆者は今年65歳を迎えるが、長男ゆえに小さい頃は周囲から「親に孝行をするのは当たり前」と教えられた。母が車椅子の生活になり、夫婦では面倒が見切れずに特別養護老人ホームの御世話になったが、その時に住民票を別にすることで市役所と争ったことを思い出した。

幸いに現在は現役として収入を得ているので夫婦2人で生活し子供の扶養になっていない。そのため後期高齢者医療制度は比較的受け容れやすかったが、家族と一緒生活している高齢者の中には、親子の絆を切られ悲しい思いをした人も多いのではなかろうか。

親に孝行を尽くし、いざ自分の番になったら見捨てられる。福田総理に対する高齢者の恨みは、水に流すことも消すことも出来ず、今後はさらに増大するだろう。

 

政治に強い関心を持ち、熱烈な自民党信奉者で利権の恩恵を受けた老経営者でさえ、民主党の名を口にする様になっている。自民党の先生方に聞かせてやりたいものだ。

福田総理の支持率が今後は坂道を転げるように低下するのは、当然である。

(J)