福岡聘珍樓の閉店 [2008年5月16日12:42更新]

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世界中のあらゆる国で人が5万住んでいる都市には、必ず中国人が経営する中華料理店があると言われている。見知らぬ地に根付いて子孫を増やし地盤を築く活力は、日本人には到底まねできないものである。

古くから海外との交易で栄えてきた福岡は港町特有の、海外からの人や文化を受け容れる素地がある。横浜、神戸、長崎のように中華街は出来なかったが、有名な中華料理店は都心部に数多くあり、それぞれが特色を持って繁盛している。



そんな福岡に、日本でも有数の名店である「聘珍樓」(本店横浜市)が9年前進出した。中央区大名のビルのテナントとして入店したものの、面積規模や立地条件が悪かったのか、2年前に中洲川端の旧福岡玉屋跡に新しく出来たゲイツビル11階に移転。その店舗も、今月15日をもって営業を終了したことが明らかになった。

当初の計画から大幅に遅れて完成したビルには、予定通りのテナントが入居せず、さらに最近になっていくつかの店舗が相次いで撤退していた。そのような流れの中での、名店の突然の閉店は、関係者の間でも話題になっている。

 

全国的に有名な店だけに、かなりの投資をしてゲイツビルに移転したようだったが、当初計画していた客層を含めた店内雰囲気や、周囲の環境変化を先取りした結果、今回の退店決断に至ったと伝えられている。

店舗の閉店は福岡からの完全撤退もうかがわせるが、福岡三越の惣菜部門は営業を続けている。非常に効率の悪い営業状態を続けることから、近い将来別の場所に新店舗を開き、営業を再開する可能性も考えられる。

天神を中心にした商業集積は素晴らしく、新たな商業施設の建設計画も聞かれる。その一方で現在JR博多駅ビル建設が進められており、ここを中心とする開発計画も進んでいる。

人の流れが大きく変わることも予想され、有名店の中には第2の拠点作りや、移転の話を水面下で進めているところもある―との情報も聞く。

新しい商業施設がオープンすれば、若者の就労人口も増加するのは必定で、元気都市・福岡の維持も充分可能だろう。

(J)