ベスト電器 「しわ寄せ」を子会社に!? [2008年4月12日12:59更新]

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家電製品を販売していたことが社名の由来となった「ベスト電器」(福岡市博多区)。扱う商品の幅を広げて売り上げを伸ばすとともに全国展開を行い、かつては業界トップに君臨したこともある。

だが、ヤマダ電機やヨドバシカメラなど他社の激しい追い上げを受け、現在は家電量販店業界7位に転落している。



 

ベスト電器は福岡を発祥の地とし、創業者は経営者として表彰を受けるなど、その経営手腕は高く評価され、夢であった株式の公開も実現した。メイン行の西日本シティ銀行の支援を得て、しばらく前までは順風満帆の経営ぶりであった。

創業者の遺志を受け継いだ現代表であったが、激しい時代の変革に対応出来ずに無理な経営を続けた結果、各所にゆがみやよどみが生まれた。それを隠して拡大路線を継続、メイン行も強力な支援を続け、優秀なOBを送り込んだまでは良かった。

あまりも"有能"なこのOBは「裏道」にも長けており、自己の利益を最優先に考えた手法で、決算や資金調達を巧みに操り、表面的には素晴らしい会社に仕立て上げた。その綻びが最近になって問題になり始めた模様である。

 

ここ数年、急速な伸びを見せたライバル社が相次いで福岡に進出、激しい市場争いに巻き込まれたベスト電器は収益率が悪化し、かなり無理な資金操作が行われたという。 その結果、子会社である「ベストクレジットサービス」(福岡市早良区)にしわ寄せが行った―と、ある金融関係者は語る。

クレジットサービスは今回の決算で、債務超過を避けるために様々な操作を行い、何とか回避した。その一方、保険の代理業務も行っているところから、最近は保険金支払いをめぐってトラブルが多発。監督官庁の業界に対する指導も厳しく、早くも「業法に抵触している」との情報が流れ出したから怖い。

「ベスト電器を取り巻く環境は今後急速に悪化する」と予測する声もあり、そうした見方を払拭する意味からも今後、代表の手腕が問われることになりそうだ。

(J)