造形作家・寺田太郎氏の遺作展 [2008年4月5日17:03更新]

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寺田太郎氏の遺作展那珂川町の南畑ダムのそばを通り、さらに佐賀県吉野ヶ里を目指して東脊振トンネルを抜け、新しく完成した道を下って行くと、最初の信号右手前に緑色をした工房とギャラリーがある。

造形作家寺田太郎氏がようやく世間に認められて、新しい作品の制作を行うための、希望に満ちあふれた工房になるはずだった場所だ。

だがその寺田氏は昨年暮れに飲酒運転の車にはねられ、46歳でこの世を去った。現在、彼の遺作展が遺族や関係者の協力で開催されており、会場では飲酒運転撲滅の署名活動も行われている。



 

寺田太郎氏は、博多が生んだ「九州派」の画家である寺田健一郎氏の長男として生まれた。

健一郎氏も酒とマージャンにタバコをこよなく愛し、幅広い制作活動に励んでいた。だが癌を患い54歳で亡くなられ、翠夫人によって画集製作と遺作展が行われた記憶も新しい。

寺田家とは長年にわたって家族ぐるみの交際を続けている関係で、太郎氏の遺作展にも我が家が所有している作品数点が展示されている。寺田健一郎氏が個展を開催した時に私が購入した絵が画集の表紙になったこともあったが、まさか親子2代の遺作展を見ることになるとは想像もしておらず、理不尽な出来事に怒りを覚える。

 

すでに飲酒運転をしていた加害者には裁判で懲役2年の実刑判決が下りている。加害者も当然反省しているだろうが、人1人を死なせて2年の実刑ではあまりにも刑が軽いように思うのは私1人だけだろうか。

これから期待されていた造形作家だけに、遺族の悲しみは計り知れない。 いくら加害者を責めても、亡くなった人は戻ってこないことはわかっているのだが・・。

 

1杯の軽い気持ちで飲む酒が、自分と見知らぬ他人の将来を失う可能性があることを考えてほしい。飲酒運転をしないためにも、また事故の恐ろしさと失う物の大きさを知る意味からも、遺作展に足を運ぶと良いだろう。 今月20日まで開かれている。 

(J)

 

寺田太郎遺作展 

  (場所) AMPギャラリー
      佐賀県神埼郡吉野ヶ里町松隈1257-1
  (時間) 11:00~18:00
  (期間) 3月20日(春分の日)~4月20日(日)
  (料金) 無料                       ★詳細はこちら