「孤独の隙間」と「戸籍の重要性」 [2008年3月13日10:27更新]

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現在の日本では少子高齢化が進み核家族が増えていることは、すでに当然のこととして人々に受け止められている。 1人暮らしの老人が誰にも看取られず孤独死するケースも、「経済大国の裏側」的な扱いで報じられる時代となって久しい。



歳を取って家族も離れ親族も亡くし、人が訪ねてくることもほとんどない、ごく寂しい生活を送っている人も多い。

そんな老人に近付いて家庭に入り込み、一緒に生活を送るうちに親身な話し相手となり、結婚や養子縁組を行うケースが散見される。

その中の一部は、過去の犯罪歴を隠す手段として、あるいは外国人が日本の戸籍を取得するのが目的と思われるものがあるようだ。中には宮家や「徳川」など有名な家柄の末裔になりすまして、相手を信用させる手段として利用するケースもある。

実際、似たような事例が最近身近に起こり、その処理が非常に難しいのをあらためて知った。

 

財産はなくとも日本人であれば、日本国籍と戸籍は持っているのが当然であり、戸籍の売買は本来違法であるが、こういった形での合法的な「新しい籍の取得」が横行しているようだ。 

交通違反を繰り返すと、罰則として免許証が取り消され、無免許で車に乗れば犯罪になり、運転免許の取得も不可能になる。そこで、結婚している夫人の姓を利用して新たに免許を取得しようと目論んだ悪質な運転手が、離婚によって不正が暴かれた―こんな話を聞いた記憶が蘇った。

 

例えば海外旅行でパスポートを紛失すると現地に足止めされ、そこで初めてその重要性を実感できる。

だが日本は周りを海で囲まれた島国ゆえに、国籍・戸籍の重要性を認識する機会もそうはなく、自覚もない人が多い。 一方、法的に厳しく対応しているために海外からの労働者、あるいは難民ですらも簡単に入国できない。

そのため、今後は身寄りのない1人暮らしの老人の戸籍が、外国の犯罪者に狙われるケースが増えるように思われる。

知らないうちに自分の戸籍が汚れる可能性だってあるわけで、怖い時代になって来た。

(J)