参議院福岡選挙区 [2015年11月6日06:00更新]

 参議院地方区の福岡選挙区は全県一区で、これまで定数は2人だったが、先の国会で1議席増えることが決定し、公明党が福岡地方区において、念願の候補者を擁立する事が出来た。

自民党は大家さとし議員、また民主党は大久保勉議員を公認決定しているが、公明党は候補予定者に33歳の女性、高瀬ひろみ氏を正式決定し、県下で一斉にピンクとグレーの2種類のポスターを貼り、知名度を上げる作戦を実行した。

これで自民党、民主党、公明党の候補者3人が、1議席ずつ仲良く分け合う構図が出来たと、多くの選挙関係者は一応に安心したのではなかろうか。

ところで、参議院は衆議院とは異なり選挙区が広いため、相応の組織力が無ければ勝てない構図になっており、前述の3つの政党以外で立候補が考えられるのは、分裂前の維新の党と日本共産党である。

だが1番の強敵と目されていた、福岡にもマンションを持っている元タレント知事も、最近は話題性が無く賞味期限も切れた状況で、維新の党が内部分裂から党を二分したため、その力は半減したと言って良く、当選出来るとは思えない。

しかし安保法案やTPP問題で、反対運動を続けてきた日本共産党は、福岡県内の農村部においても地方議員を当選させており、農村票の一部が自民党から日本共産党に流れれば、四つ巴の戦いになって、激しい選挙戦が繰り広げられることになるだろう。