市民が首長を育てる [2007年12月25日09:00更新]

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(07年12月号掲載) 

飲食通の間で使われてきた言葉に、「客が店を育て、店が客を育てる」がある。客と店は、互いに研鑽しあって成長するものだ-好きな文句の1つである。



大阪府では来年の知事選挙を控え、現職の太田房江知事が3選出馬を断念したとマスコミが報じていた。横山ノック前知事が不祥事で辞任した後に初当選し、女性知事として人気も高く、各地での講演依頼も多かったのは事実。多額の講演料が「政治と金」の問題に発展し、各政党や団体が候補者よりも先に不支持を表明するという異例の事態を招き、幕となった。

特に首長に対しては、公約を守り住民のために働いているかどうか、有権者の厳しいチェックが必要と思われる。冒頭の文句にならうと「市民が首長を育てる」といったところか。

 

福岡市の吉田宏市長は民主党や市民団体が中心となって選挙運動を戦い、当選に結びついた。ところが最近は市長の視線が財界の方に向いており、財界も市長を取り込むメリットを考え、理由を付けては盛んに会食を行っている模様だ。

先日も表向きは祇園山笠の台上がりを口実に、市長の誕生パーティーを博多区のホテルで行い、二次会には夫人も参加して盛り上がった噂が流れている。収賄容疑で逮捕され、今話題の守屋武昌・防衛省前事務次官夫妻と似た話で、市長夫人もゴルフ好きと言われ、ゴルフ場での派手な服装が話題になることもある。

 

福岡市の人工島は計画の段階から様々な利権が伴う話があった。だが、いまだ用途が確定せず財政上の負担となっている以上、市長として避けて通れない問題でもある。最近は、吉田宏市長自身が外資系のファンドやデベロッパーと直接面談している情報も聞かれ、自ら売り込むという「公約」ではあるものの、積極的な行動が勇み足にならなければいいが・・と心配する年寄りの声も聞かれる。

若くして市長となった吉田氏は将来、国会の「赤絨毯」を目指していると言われ、就任1年後に早くも流れるこの噂に驚く市民も多い。その選挙資金稼ぎに人工島を利用されては、市民には借金だけが残ることになる。実に情けない話だ。

人工島には、事実上破綻したテーマパーク建設計画の「影」も見えるだけに、日本トレイド社と市長選挙関係者との噂が再浮上。1歩間違うと事件に発展する、との憶測も流れている。

(J)