防衛省の前事務次官夫婦が収賄容疑で逮捕された。格上げされたばかりの同省は検察の家宅捜索を受け「元の防衛庁へ降格させろ」といった声まで出る始末。次の「標的」はすでに名前が浮上している2人の大臣経験者と言われ、国会も緊迫した雰囲気になりつつある。総選挙の時期も含め、先行き不透明だ。 国民は生活に密接する法案の審議を望んでいるのだが、実際には迫り来る解散・総選挙の足音に、国会議員の先生方は浮き足立っている。選挙区の地元事務所は臨戦態勢を敷き、秘書連中は選挙区内を走り回り、新人立候補予定者は街頭活動を始めた。 総選挙となっても、先の大連立騒動で小沢一郎代表株も下がっており、民主党の政権獲得への道のりは遠い。たとえ小泉チルドレンが落選し議席は減らしても、自民党の過半数維持は間違いなさそうだ。双方とも大きな成果は得られないだろう。 両党とも衆議院の議席に若干の増減はあっても、大きな変化は期待できない、一方、参議院の議席数は変わらないのだから、選挙後もねじれ国会に変わりはない。 小沢代表が何らかの責任を取る形で、代表を辞任して民主を離党。その時に参院議員20名前後を、大臣ポストを餌に引き連れ新党をつくった上で自民と連立を組めば、政権は安定することになる。「国会のねじれ現象は解消できないのだから、自民の暴走を止めて正常化するためにも必要」―こうした「大義名分」があれば、公明党や小沢新党が連立政権に加わったとしても、国民の理解も得られるかもしれない。 現在の民主の中には「侍」がいない。自民やほかの議員を批判することはできても、小学生のようなきれいごとを念仏のように唱えるばかりだ。民主を離れ新党をつくるような「離れ業」はほかの誰に求めても不可能で、小沢一郎議員しかいないと思う。 各政党の党首になった気持ちで安定した政界を目指す方法を模索する、あるいは元防衛大臣の立場になって「どんな手を使えば検察の追及から逃れられるか」などと考えてみる。今の政局は、「頭の体操」には最適である。 (J)
政局使って「頭の体操」を [2007年12月3日12:42更新]
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