(07年6月号掲載) 昔はよく「悪いことをすれば警察に言うよ」と言われたものだ。だが、規則を守る正義の代名詞であった警察も、あまりに不祥事が相次ぎ、組織の体質と個人の資質が問われている。福岡では泥棒に加担して逃走経路などを教え、関西ではゼネコンの入札に関与。酒食をともにして金品を受け取ったという悪徳警官が、それぞれ逮捕されていた。 ひところより料金が安くなったせいか、ゴルフが秘かなブームになっている。メンバーになると色々な特典があるが、何と言っても1番はプレイ費が安くなることで、特に土日祝日はビジター料金に比べ格安である。とはいえメンバーになるには相応の対価を支払わねばならず、一般ゴルファーにとって高嶺の花である。 ところが警察の特権を振りかざし、メンバータイムのプレイや格安料金を強要している警察官の噂が、従業員から漏れ聞こえて来る。同時に、飲酒運転の取締りが厳しくなった頃から、ゴルフ場への嫌がらせと思える検問を行い、関係者のヒンシュクを買っているのを、上層部は知っているのだろうか。 ゴルフ場なら、まだいい。中洲の飲食店では「警察価格」と呼ばれる安値で酒を提供し、用心棒代わりに利用しているママもいて、中には深みにはまって溺れている艶話も聞く。 ゴルフ場と違い、中洲には暴力団の情報網が蜘蛛の巣のように張り巡らされている。 「脇の甘い」警察官はまさに格好の獲物で、女性経由で金銭を提供するのは常套手段だ。罠とは知らず気が付いた時には返せぬ額に膨らんで、職場の仲間を裏切る行為を迫られる。警察官も組織にいるときは強いが個人になると弱く、彼らは巧みにその弱点を突く術を知っているから怖い。 犯罪に走る警察官はごく一部で、大半は市民の安全を守るために日夜働いているのは事実である。しかし、組織ぐるみの「犯罪行為」も跡を絶たないのが現実だ。 先の選挙で当選した宮崎県の東国原英夫知事は、就任直後の記者会見で県組織に裏金の存在を問うた。ところが先月末から福祉事務所や県警で裏金作りが発覚。総務関係であれば多少の言い訳にも耳を貸すが、福祉関係や警察となると開いた口がふさがらない。 冒頭のような単独犯行であればまだ救われるが、組織ぐるみの裏金問題は根が深い。抜本的な改革をしないと改善されないだろう。 (J)
個人の資質の問題? 「正義の代名詞」の現実 [2007年6月15日10:00更新]
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