(07年4月号掲載) 内閣が誕生する度に各省の大臣名を覚えていたが、最近は昔に比べ小物代議士が就任するので、余程ユニークで特徴がない限り即座に答えることも出来ない。ところが昨年、安倍内閣が誕生した時に、「なぜ?」と1番に覚えたのが松岡利勝農水大臣だ。 北の鈴木宗男、南の松岡利勝と並び称され、「利権が存在するところに松岡あり」と言われている人物が大臣に就任すると聞いて、一瞬我が耳を疑った。自民党は民主党などに比べて人材の層が厚いと思っていただけに、安倍総理の資質を問いたかった。 熊本県内の公共工事には必ず名前が浮上し、そのあくどい手口に多くのゼネコン業界担当が泣き、現金を運んだ話はあまりにも有名である。あれ程世間を騒がせた諫早湾の干拓事業では、計画の段階から事業規模を知り、コンサルタント顔負けの営業力を発揮。多額の報酬を受け取っていたとの情報もあり、地方の田舎代議士にしては荒っぽい仕事をしたと、当時業界でも話題になっていた。 米国の輸入牛肉問題においては業者から多額の現金を受け取っており、マスコミでも報じられたが、捜査当局も結局手を出せず今では忘れ去られている。 福岡市役所を揺るがし現在も裁判中のケヤキ・庭石事件の際にも営林署絡みで名前が浮上していたが、本筋でないために難を逃れ、ウヤムヤに終わっているのを忘れてはならない。 過去の選挙違反事件では、司直の手を逃れるために側近のK氏を福岡に「隠匿」した。もともと熊本の田舎町に住んでいた同氏は家族と音信不通の状態となり、大事な冠婚葬祭はおろか、親の死に目にも会うことが出来なかった。事務所の経費をごまかすのは朝飯前で、国会における答弁はまさに「厚顔無恥」という表現がピッタリだろう。 現在、農水省所管の緑資源機構の官製談合について、公正取引委員会が独禁法違反での告発を前提に捜査を進めているが、同機構発注の調査業務を受注しているコンサル企業から松岡代議士側への献金が明らかになっている。献金はあくまで表の金として処理されているが、裏で受け取っている現金は計り知れず、東京地検特捜部が内偵を進めているとの情報がマスコミ関係者の注目を集めている。 もしも疑惑が事件化するようなことになれば、それをめぐって松岡代議士がどう対応するか、内閣の命運を左右するだろう。 (J)
内閣の命運握る? 松岡利勝氏に数々の疑惑が浮上 [2007年4月15日10:33更新]
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