総選挙は来年へ先送り [2008年11月5日10:03更新]

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マスコミ報道が先行した総選挙の日程は10月末から1週間単位で先送りされ続け、ついに10月30日行われた麻生総理の記者会見で、年内の総選挙は見送られた。選挙の顔として総理大臣に選ばれた麻生太郎氏は、折から世界を襲った金融不安を利用し、経済対策優先を訴えて総選挙を延期した。だが今後の国会審議は、民主党の抵抗もあって円滑に進められる可能性は極めて低いだろう。



麻生総理は、戦後の混乱を乗り越えた故吉田茂首相の娘を母として生まれた、立派な家系の出身である。総理自身もそれを誇りに思っており、脈々とその血筋は受け継がれている。

吉田茂・元首相が今でも語り草になっているのに、昭和28年3月14日に行われた衆議院解散がある。同年2月28日の予算委員会での質疑応答中に、社会党議員に対して帰り際に小さく言ったのがマイクに入り、その後俗に言う「バカヤロー解散」が行われた。

吉田首相は予算委員会での発言を取り消し、質問をした社会党議員も了承したが、この失言を議会軽視と見なして社会党が吉田首相に対し懲罰動議を提出した。これを裏で画策したととして、鳩山一郎氏と三木武吉氏の名前が過去の資料で見出せるから面白い。

吉田首相の孫が総理大臣に就任し、鳩山一郎の子息は兄弟がそれぞれ自民と民主両党に分かれて所属している。1人は民主党の幹部として早期解散を求めており、これも何かの因縁が続く宿命なのだろうか。

世論調査によると麻生内閣の支持率は就任1カ月後で早くも低下が始まり、今後国会運営が混迷することも考えられる。そんな情勢を反映してか、自民党内部では早くも「麻生降ろし」が始まっており、国会で総理の失言・暴言があれば、野党が硬化し年内解散が起こる可能性もある。何が起こるか分からない状況の中、先生方の事務所は現在も臨戦態勢は続いている。

(J)