なぜ今ごろ・・ 第一高校 留学生の年令詐称 [2008年12月2日08:58更新]

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近年は、食に関する生産地偽装や製造年月日、賞味期限の改ざんなどが発覚するたびに、メーカーの社長らが謝罪するのが「定番」となっている。ところが今度は人間の誕生日の「偽装」が発覚した。高校男子バスケットボールの強豪、福岡第一高校(福岡市南区)に03~05年度に在籍していたセネガル人留学生が、4歳9カ月も年令を若く偽って試合に出場していたことが分かったのだ。



第一高校は04年の全国高校総体と05年の全国高校選抜大会で初優勝。留学生は当時22~23歳になっていたことになり、19歳以下という参加資格を大幅に超えていた。

民主党の市村浩一郎衆議院議員がこの問題について衆院文部科学委員会で大臣に質問。塩谷立文科相は事実関係を認める答弁を行ったことから、マスコミが大きく報じるところとなった。一方の学校側は「パスポートで年令を確認し、正規の手続きで登録した」とのコメントを発表している。

 

第一高校の留学生に関する年令詐称疑惑については、実はすでに、私が発行していた会員制情報誌で04年7月に報じていた。当時、ある関係者がインターネットを利用して留学生の経歴を調べると年令をごまかしていることが判明し、協会や学校側に抗議した。

これに対し学校側は、改ざんされた偽装パスポートを提示したために、関係者はそれ以上の追及ができずシーズンは終了。一般のマスコミにも黙殺され、学校関係者やバスケットボール部の父兄の間で話題になりながらも、真相は闇に包まれたまま今日に至っていた。

知名度アップを狙ってスポーツなどのクラブ活動強化に取り組む私立校は全国に多い。高校野球の例を挙げるまでもなく、全国大会などに出場し活躍すれば注目を集めるのは必定だからである。

同校も御多分に漏れず、優秀な指導者を招くなどクラブ活動にはかなり力を入れており、中には世界レベルで栄冠を勝ち取った経歴を持つクラブもある。同校側が何らかの好条件を提示した上でアフリカからの留学生を受け入れていたのは事実-と関係者は語る。

 

第一高校の運営母体は、今や日本有数の私学に成長した学校法人「都築学園」(同区)である。だが昨年には前代表が学園内で行ったセクハラが刑事事件に発展、大きな社会問題となった。これも発覚の経緯に不自然さが残ると感じていたのだが、さらに今回明らかになった4年前の留学生の話など、なぜ今になって蒸し返されたのか、疑問をぬぐい去れない。

都築学園が多くの不動産を所有しているのは周知の事実。一連のスキャンダル発覚は誰かが裏で糸を引いている可能性もあり、利用されない心掛けが肝心だろう。

(J)