年の瀬を迎えて [2008年12月18日10:45更新]

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今年も年賀状の受付が始まり、残すところ半月となった。暦の関係で御用納めが早くなりそうで、あとわずか数日の実働で大晦日を迎えることになりそうだ。



郵政民営化で年賀状の販売が売り上げ全体に占めるパーセンテージは高くなり、ノルマを課せられた職員も大変と推察する。末端の契約社員などは正社員になるための関門として、かなり無理をしてノルマを達成しており、自腹を切って年賀はがきを購入している者もいるようだ。

金券ショップなどで年賀はがきを販売しているのが何よりの証拠で、持ち込む枚数が多くなるほど安く買い叩かれて差額の負担が増える。まさに「契約社員の悲劇」で、陰で泣いている者も多いことだろう。

大手メーカーの派遣社員などの中には、契約途中で解雇された例も相次いでいる。仕事と同時に寮などの住まいも失い、自殺の名所で保護される若者の姿も見られ、暗い話題の多い師走になりそうだ。

 

汗水を流して糧を得る、日本人は長い間それを美徳としてきた。ところが時代の流れか、最近は頭を使って現金を動かし、労せずして利益を得ることを求める人が増えたように思う。中でも「生き馬の目を抜く」と言われる証券業界にあってトップの野村證券グループが、300億円近い資金を米国の詐欺師のような運用ファンドにだまし取られ、不良債権が発生したことをマスコミが報じていたから面白い。

単純な自転車操業方式で集めた金が、何と4兆5600億円というから驚きである。シンプルな手口だけに逆にだまされたようで、プロ中のプロをだました腕前は賞賛に値する。だがこの結果、連鎖で破綻する投資家も考えられ、被害はさらに拡大しそうである。

それにしても実に見事な仕事振り。手を叩いて拍手を送る者は多くても、損をした投資家に対する同情の声は聞かれない。年の瀬に大変と思うが、すべて自己責任で処理する以外に道はない。

(J)