数カ月前まで天神地区の物件は軒並み高騰し、金はあっても物件がない状態であった。中心部では坪4000万円の声さえ聞かれたが、今となってはまるで夢のような話である。 街にはイルミネーションが光輝きクリスマスソングが流れているが、元気都市福岡にも米発の津波とともに寒波が押し寄せたようだ。市民の財布のヒモは固く締まり購買意欲は予想以上に落ち込んでいると、あまりの急変ぶりに商店主は頭を抱えている。 少し前まで福岡都市圏などで不動産を次々と購入していた「コマーシャル・アールイー」(東京)。天神地区でも高額で約70坪の不動産を取得した上に隣接角地40坪前後の購入交渉を行い、手付け金1億数千万円を支払って資金調達と開発計画を進めていた。ところがその過程で周囲の状況は一変、資金調達が出来ずに決済を数度延期していた。 12月20日前後に最終決済予定であったが、すでに不動産の価格が契約時の半値に下落している状態。仮に購入できたとしても大きなマイナスが予測され、決済を見送り手付け流れで処理する模様で、計画は事実上頓挫したと関係者は語る。 購入済みである70坪の不動産については、坪2000万円前後で売却するとの話を社員が同業者などに持ちかけているというが、最近の状況から判断すると価格はさらに下がる可能性も出ている。 資金調達力に長けていた同社代表も急速に襲って来た金融恐慌までは予測できず、高値で購入した不動産の処分が遅れてしまったようだ。今後金融機関と調整を行うだろうが、損切り覚悟で処分するにはマイナスが大きすぎ、経営存続危機説も耳にする。 同社には過去に購入した管理物件があり採算ベースを維持しているところから、金融機関も運転資金などの名目で融資を行ってはいる。だがあまりにも大きな所帯になった現状では今後の経営維持は非常に厳しく、「年明けにもリストラが始まるだろう」との声も漏れている。社員の士気は低下したまま越年しそうな雲行きである。 (J)
天神地区の土地購入、事実上頓挫!? コマーシャル・アールイー [2008年12月25日10:33更新]
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