丸美 破綻後の創業者の行状 [2009年1月6日09:27更新]

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昨年、本欄でも度々取り上げていた「S、M、D」の1社、「丸美」の詐欺疑惑が、元日付の朝日新聞1面トップを飾った。事前に掲載情報をキャッチしていたので、元日は早起きし事務所に出て読ませてもらった。



かつて、北部九州に本店を置くある地銀が不良債権処理のためにペーパーカンパニーを設立し、損切りして売却する受け皿に利用していた話を聞いた事はあった。だが最初から詐欺と思われる社債発行を目的に会社を設立したという話は初耳である。

急速に会社が発展すると資金需要は旺盛となり、正規の金融機関では調達が困難になるのは理解できる。だが今回の場合は当初から個人資産の裏金を捻出する手段として、社内の女性管理職が関与していた疑いが濃厚になってきた。

 

丸美は昨年8月、210億円あまりの負債総額で民事再生法適用の申請を行った。ところが、経営破綻で債権者に迷惑をかけている最中にもかかわらず元代表は同11月、社内の女性管理職を同伴して韓国のカジノで豪遊しているのを関係者に目撃されている。

「創業者である元代表が最後まで決裁権を持っていた」と丸美の元社員は証言しており、またかねてから資産を社外に持ち出したのではないか、と噂になっていた。この韓国の一件からも、この女性管理職の関係先にかなりの現金を隠しているのは間違いないようだ。

得意先であるマンション管理組合の関係者を架空に近い儲け話の金利で釣り、破綻した後は長谷工グループに管理組合の権利を勝手に売却するなど、過去にこれほど悪質な経営者の話は聞いたことがない。元代表は計画倒産を視野に入れて個人資産などを事前に隠し、その上で幕引きを考えていた節がある。債権者の怒りももっともで、司直の手によって追及されるのは当然であろう。

当初は真面目な経営者であったと思われる創業者。一体どこで歯車が狂ってしまったのだろうか。

(J)