旭工務店摘発 素早かった新体制の対応 [2009年2月17日09:46更新]

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今月10日、「旭工務店」(福岡市博多区)の社長を含む幹部が当局の事情聴取を受け、まもなく逮捕されるとの情報が稲妻のような速さで業界を駆け抜けた。取材をすると福岡県筑紫野市の「山神水道企業団」職員も同様に事情聴取を受けていた。同企業団の事務所棟を旭工務店が地元建設会社とのJVで受注していたことを思い出し、この件に関連した容疑と断定できた。



数日前に始まった事情聴取から、代表の逮捕もありえると予想していたのか、あるいは日頃の危機管理体制が有効に作動したのか。代表が逮捕されてからの旭工務店は、役員が金融機関をはじめ施主などの関係先へ事情説明にまわるのに、多くの時間を要しなかったという。

メイン銀行には代表を新たに送り込んでもらうよう要請したが、人材不足を理由に断られた。その一方でとりあえず当座の資金の支援を取り付け、それを携えて関係先への挨拶に回った。そのスピードには関係者の多くが驚くほどで、何ら小さなアクシデントも起こらずに済んだようである。

関係者が注目していたのは、最近西区今宿で着工したばかりの、同工務店を含むJVが受注している公共工事の成り行きであった。幸いに協議の結果、JVでの工事続行が決定し、発注側の了解も取り付け事なきを得た。

逮捕された社長から弁護士を通じて辞任が伝えられ、役員会を開いて専務が代表取締役に、常務が代表権を持つ副社長に選任。代表2人制で再出発することが16日正式発表された。新体制では今回の不祥事を重く受け止めており、法令順守を新たな旗印に掲げ全社一丸となっての船出となった。

突発的な事案に際しての素早い対応・処理を行った新体制の手腕は、評価に値するだろう。関係者の多くが期待を持って見守っているようである。

(J)