第一経営にだまされた!? 福岡銀行 [2009年3月19日10:34更新]

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2月20日付で突然事業を停止した「第一経営」(福岡市)は、事後処理を福岡市の弁護士事務所に一任しているが、債権者である金融機関には何の連絡もなく、時間だけが経過している。



突然の営業停止に関係者は驚いているが、経営内容から判断すると負債総額が100億円と大きく、中でも金融負債が異常に膨らんでいるのに疑問を持った。話を聞いて回ると、20数年前に倒産した鹿児島の「池田パン」を思い出した。

通常は、資金を借り入れた企業は、銀行に対して借り入れ明細表を作成し提出するのが慣例になっている。だが池田パンは、当時この書類を手書きで作成して各銀行に提出。銀行によっては自行がメインと信じていたから笑えた。

今回の第一経営の件を取材し、銀行担当者の質の低さに驚かされた。個人情報保護法や銀行の守秘義務を逆手に取り、監督官庁の金融検査マニアルを重視し、考えることをしない。銀行同士の横の連絡に欠け、法令順守の原則に過剰に反応し、それらを理由に情報取材など怠っている。

「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」の例えがあるが、内部規則や金融検査マニュアルをあまりにも重視した結果、若い行員は命令だけで動くロボットと化しているのが現状である。福岡銀行の支店融資担当者らは、一体どんな教育を受けたのか。少し経理に精通したベテランであれば、地銀の若い融資担当者をだますのは朝飯前に違いない。

いずれ自己破産が正式に申請されれば債権者名簿が公表される。今後は社外から有能な社員を採用しないと、開発などの融資案件でまただまされることになるかもしれない。巨額の不良債権を築き、経営存続さえ危ぶまれる時代が来るのではないか-と社外の人間でさえ危機感を持つほどで、経営トップも頭が痛いことだろう。

(J)