鹿島建設、大成建設、大林組、清水建設、竹中工務店などはスーパーゼネコンと呼ばれ、かつては取引先の銀行で手形割引枠が満杯であっても無条件で手形を割ってくれた時期もあった。だがこうした「栄光」も今は昔、竹中を除く4社について、合併話が取りざたされるような状況となっている。 中でも大成建設は、福岡で再開発のプロジェクト代金約45億円が未収という。天下の大成建設だけに、それくらいでは大勢に影響ないと思っていたら、今度は沖縄地区での開発が失敗。自社で工事を継続する方向に進んでいるというが、当面数百億円の資金が必要-との情報が伝わってきた。 さらに国内では公共工事が減少していることから、受注競争は価格競争へと発展。収益性の確保を目指して海外へシフトを敷いた結果、アラブ首長国連邦のドバイへ、一挙にのめり込んでいった。他社に先駆けて社員数百人を現地に派遣し、大型工事の受注に成功したまでは良かった。 ところが米国発の金融恐慌から資金の調達が難しくなり、大半の開発計画は半ばで頓挫。工事の継続が困難となって多くが中止に追い込まれる事態となり、大成建設側の受けた損失は数千億円にも上ると言われている。こうした状況が今回の合併話の発端となっているようで、社内では事態収拾に向け緊急対応を迫られている。 大成の合併対象とされる清水建設は、同社と比べて財務内容にかなりの差があるという。そのため清水側には合併によるメリットも少なく、銀行主導で進められているものの、難色を示しているとの情報も聞かれる。 こうしたことから両社の合併に疑問を持つ関係者も多く、いまだ噂の域を出ていないというのが本当のところだろう。同様に鹿島と大林の合併話も流れる一方、竹中は独自路線を進むと言われている。いずれにしても、業界を取り巻く環境が一気に改善することはほとんど考えられない以上、生き残りを賭けた各社の競争はさらに激しくなるだろう。 (J)
スーパーゼネコンの合併話が浮上して [2009年4月28日09:12更新]
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