メガネスーパーめぐる噂 [2010年7月21日10:04更新]

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ジャスダックに上場している「メガネスーパー」(神奈川県)。CMなどで全国的に有名であるが、過去の名声にあぐらをかいた放漫経営のツケから売り上げの低下を招き資金繰りが悪化、銀行に対しリスケジュール(債務返済繰り延べ)を要請したことから信用不安の噂が一挙に広がり、対応に追われだしている。



 

同社は現名誉会長が創業したもので、夫人が代表に就任したのを機に夫人一族が経営陣に参入し業績は悪化。現在は社員が代表に就任しているが番頭に過ぎず、株式の過半数は旧経営陣が保有しており、今後業績はさらに悪化することが予想される。

熊本県天草に所有しているゴルフ場「ザ・マスターズ天草コース」は豊富な資金を投入して建設しただけあってクラブハウスやロッジは素晴らしく、福岡からも多数が訪れているようだ。総事業費200億円と言われているこのゴルフ場の売却が検討されているようだが、会員の預託金20数億円がネックとなり交渉は難航している-との関係者の証言も聞かれる。

さらに、今回のリスケジュールに各金融機関が応じたのは、同社がある有名な政治家に依頼し金融庁を通じて圧力をかけたから-との噂も聞かれ、その間には現金が動いたとも囁かれている。こうしたことから「同社は黒い霧に包まれだした」と証言する関係者もいた。

 

過去においては価格の大半が利益であったメガネ業界。だが最近はライバル各社による激しい価格戦争が始まっており、メーカー直の取引でないと利益が出ないのが現状である。

過去の実績で創業者一族は莫大な資産を所持しており、特に現会長である創業者子息のコレクションは有名。友人である長嶋一茂氏の指導でもって米国の野球選手や芸能人の遺品を買い漁り、「博物館クラス」とも評されるそれらの資産価値は数百億円とも言われている。だがこうした個人資産は、今のところ経営建て直し策には使われていない模様だ。

同社が今後、親族からの資金提供を受けて経営の建て直しを行うのか注目されるところであるが、今日に至った最大の原因は「創業者一族の家庭内不和が発端」とされるだけに非常に難しいのでは-と多くの関係者の一致した見方である。