急伸するシャトレーゼに戦々恐々の地元老舗菓子店 [2010年9月14日13:04更新]

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(10年8月号「福博噂話」掲載)

都心のデパートには全国の有名菓子店が出店し、看板や暖簾を連ねて味と売り上げを競い合っている。そんな中心部を敬遠し郊外に店舗を展開して急激に伸びているのが、1955年創業の和菓子店を発祥とする「シャトレーゼ」(山梨県甲府市)である。



今や全国に500以上もの店舗を擁して年商も400億円を超え毎期10億円前後の利益を計上、同県における優良企業と誰もが認める存在に。同県産のフルーツを使用した菓子は好評で、特に夏場の商品であるアイスクリームは、早くも店舗周辺の消費者を魅了して多くの固定客をつかんでいるようだ。

店の規模は郊外店舗としてはあまり大きくないものの、商品構成が優れているのか各店舗で1億円前後の売り上げを目標にしていると言われている。

 

福岡に第1号店を開設したのは昨年秋。8月11日北九州市でオープンしたものも含め現在県内で8店舗、佐賀県内で2店舗営業している。単純に考えると、毎月1店舗の割合で新規開店していることになり、驚くべき急伸ぶりである。

昨年11月には福岡市博多区に製造工場を確保しており、「その規模から判断すると北部九州地区を中心にさらに40店舗は開設するはずだ」とある地元同業者は断言する。

人材確保など課題はあるものの、同社は今後、商品の高級化に伴う都心部への進出や店舗の大型化、さらに異業種への進出も考えているという。

 

強力なライバルの登場に「石村萬盛堂」「五十二萬石 如水庵」(いずれも博多区)など地元老舗菓子店はまさに戦々恐々。隣接する既存店の大半は実際に売り上げが低下しているとの情報もあり、顧客の争奪戦はますます激しくなるだろう。