前回の福岡市長選で民主党などの推薦を得て当選した吉田宏市長。だが当時、選挙運動を熱心に行った市民や運動員の大半は、1期目の無様な姿に愛想をつかし、今回は陣営から離れてしまっている。
民主県連では吉田市長を推薦するかどうかをめぐって内紛が勃発。公約の進捗状況などを見ても合格点にはほど遠い評価が多数を占めたにもかかわらず、一部市議のごり押しが通り、現職推薦に落ち着いた。こうした経緯もあって民主内部には選挙に付き物の「熱」がほとんど感じられない。
一方で吉田市長は、西日本新聞社の経済部長を務めただけに、地元財界の中にもかねてからの知人が多く、再選出馬を正式に表明すると、前回は山崎広太郎市長(当時)を応援した財界をリードする人々が、いち早く推薦・支持を決めた。
また、かつて自民党の山崎拓氏らが使用した、都心の一等地(中央区春吉)にある事務所を借りるなど、これまでの民主ならば考えられなかったような行動も。かつて落選へと追い込んだ山崎前市長の支持基盤に、今度は自分がどっぷり浸っている-と批判されても仕方なく、さらなる反発を買う原因となっているようだ。
そんな状況の中、前回の選挙で中心になって働いた市民の一部が数人ずつ集まって「反吉田」を掲げて小さな団体を組織。こうした勝手連がすでに市内には数団体誕生している-との情報が入ってきた。
こども病院移転に反対し、吉田市長誕生に寄与したある関係者は「期待はずれだった」とばっさり。かといって他に適当な候補者もいない-と嘆き、「共産党の候補に入れようか・・」と悩んでいる。
こうした反吉田勝手連には事務所もなく、誰を支援しているのも判明していない。それぞれのリーダーの判断で個別に活動しており、パソコンや携帯電話で連絡を取り合っていると言われている。
対抗馬として名乗りを上げた高島宗一郎、木下敏之、植木とみ子ら各氏の陣営は、当然ながらこうした反吉田勝手連を取り込みたいところ。まだどの陣営も実態を把握するまでにはいたっていないようだが、今後の展開によっては特定の候補者に一気に流れる可能性もあるだろう。
いずれにしても、候補者が乱立したことで現職有利と言われていた市長選だが、ここへ来てベテラン政治関係者も一様に首を傾げ始めている。こんな記事も読まれています
「反吉田勝手連」が動き出した [2010年10月7日14:18更新]
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