博多名物・屋台を世界に発信しよう [2010年10月25日10:19更新]

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(10年10月号「福博噂話」掲載)

福岡市の中心部を歩くと、中国や韓国からの観光客が着実に増えていることを実感する。来年3月に九州新幹線が全線開通することも決まり、福岡を訪れる人がますます増えるのは間違いない。



観光資源が少ないと指摘される福岡だが食文化、特に屋台は全国的に有名だ。肩の触れ合う空間で隣り合わせた者同士が会話を弾ませる、そんな庶民的な雰囲気とB級グルメが手頃な価格で楽しめる。

福岡の屋台は東南アジアでも有名で、観光を兼ねて視察に来た一団を相手に屋台の主人が立派にホスト役を務め、皆感心して国に帰るという。

 

そんな屋台が現在存亡の危機に立たされていることは07年に報じた。「1代限り」のしばりから、後継者がいない屋台は暖簾を下ろすしかない。また公共の道路を占有しているだけに歩行者などからの苦情もある。

そのため多くの屋台経営者・従業員は常に法令遵守を心掛け、周囲の清掃にも気を使っているようだ。

こうした状況から市役所内でも最近、規制見直しの空気が感じられないでもないが、実際には遅々として進まない。

 

福岡市長選が近付いた。予定候補者の中には経済対策としてアジアとの連携を掲げる者が多いが、これに関連して福岡が世界に誇る庶民文化・屋台を大々的に売り出すのはどうだろう。

候補者の1人、高島宗一郎氏も屋台愛好者と言われ、会合などで遅くなると気軽に立ち寄っていくという。

屋台でコップを傾けながら市民と語り合う─そんな市長が誕生すれば、街の活力も取り戻せるような気がするのだが。