あと2週間に迫った福岡市長選 [2010年11月1日10:19更新]

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過去に例がない8人が立候補する福岡市長選挙が昨日、告示された。これまでも報じてきたように選挙戦は事実上、上位4人に絞られており、Aクラスの吉田宏・高島宗一郎・木下敏之・植木とみ子の各候補者が激しい選挙戦を繰り広げることになる。



現段階では現職の吉田氏が当然ながらリードしていると見られるものの、過去4年間の実績が乏しいだけに他の候補の標的となって追い上げられ、前回の得票を大きく割り込む事態も想定される。

06年の選挙では約17万7000票を獲得した吉田氏であるが、今回は13万票の確保さえ難しいと見られる。選対幹部が笛を吹いても実働部隊の士気は非常に低く、最後には敵前逃亡するのではないかと懸念する声も漏れている。

街頭での演説を見ていても足を止めて聞く人も少なく、運動員が配っているチラシを拒否し足早に通り過ぎる人が多く、不人気振りが良く判るから選対も頭が痛かろう。

対抗馬の一番手である高島氏。自民・公明など保守系会派が擁立した若手候補であるが、かつての保守選挙を知る者としては、今一つ陣営に熱気が感じられない。自民の先生方はこれからさらに一段、二段とギアを入れていかなければ、勝利はおぼつかない。

組織のない植木陣営では、元市幹部としての個人的な人脈を活かしながら、女性候補であることを前面に打ち出していわゆる浮動票を狙った選挙戦を展開している。だが「町世話人制度を廃止した山崎広太郎前市長が後ろ盾になっているのがマイナス」と、陣営内部から批判の声も上がっている。

厳しい台所事情から、出馬断念や木下候補との連合などの噂が囁かれる始末で、これから終盤戦に突入していくという段階にもかかわらず、応援部隊の離脱も始まっている。かなり苦しい選挙戦を強いられていると言ってよく、目標の10万票確保は難しいだろう。

佐賀県出身で知名度もなく、民主とからの推薦も得られなかった木下陣営。文字通り0から始まった木下氏が、他の3人をしり目に一番の伸びを示しているのが実情である。彼が今回、選挙戦の台風の目になっているのは間違いなく、先行する吉田・高島両候補をこれからどれだけ追い上げるか。