福岡市長選挙を1週間後に控えた先週末、マスコミ5社が世論調査を実施した。各社は世論調査を元に8日付の紙面などで最新の選挙情勢を報道、同時に調査の具体的な数字も流れ始め、関係者の間で「高島氏優勢」の情報が飛び交った。
5社のうち2社は現職の吉田宏氏が2ポイントリードしていたが、3社は若い高島宗一郎氏が現職を上回ったという。吉田氏が現在トップを走っているとの結果が出た2社の関係者に聞くと、吉田氏には今後、票が伸びる要素はなく、最終的には高島氏が追い上げに成功すると見ている。
勢い付いた高島陣営は、急に人の出入りが激しくなった。一枚岩とは言いがたい自民党市議団にも、ようやく高島候補の優勢が浸透した模様で、機を見るに敏感な先生方が、活発に選挙運動を始めたから面白い。
それに引き換え吉田陣営は、訪れた支援者から「選挙事務所にも対応する責任者がいなかった」との声も聞かれた。そう言われて事務所駐車場をあらためてチェックしてみると、訪れる人も急激に減っているようで、運動員の出入りもあまりなく一抹の寂しさすら感じられる。
船が沈没する時はいつの間にかネズミの姿が消える-昔からよく聞く例えだが、まさに今の吉田陣営に当てはまりそうである。
今回の市長選挙は率直に言って盛り上がりに欠けており、一般企業においては洞ヶ峠を決め込んでいるのが実態である。そんな中でも「九電工」(中央区)はかねてから橋田紘一社長を先頭に、社をあげて吉田氏を積極的に支援してきたが、ここへ来て引っ込みが付かない状況となり、陣営ともども苦境に追い込まれているようだ。
竹島、尖閣諸島、北方4島と、立て続けに民主党は外交問題で失策を重ねてた感を国民に与えた。特に尖閣諸島の中国船衝突ビデオがネット上で流れてからは、一挙に菅内閣・民主党の支持率は低下した。
選挙戦終盤になって吹き始めた吉田氏への強烈な逆風。再選への道は極めて厳しくなったと言わざるをえない。
また、9日になって元市幹部の植木とみ子氏が選挙から撤退することを明らかにした。普通に考えれば植木氏撤退は同じ保守系である高島陣営に有利に働くと思われ、分裂していた票が高島氏に流れ込むことが予想される。一方で、保守陣営同士による水面下の工作が疑われるだけに、有権者の反発が高島陣営の票を減らす事態も十分ありえる。
植木氏撤退が選挙戦にどのような影響を与えるのか、現時点ではまだ分からないが、現職が厳しいことに変わりはないだろう。こんな記事も読まれています
福岡市長選 最新情報 [2010年11月10日11:53更新]
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