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福岡都心部には古いビルが多く、すでにビル建設費を償却したビルの中には建ぺい率や容積率が変わってしまったために建て替えるよう計画しても、周囲の反対にあって途中で止まってしまう例もある。
最近、渡辺通りで古いビルの解体が始まった。日頃からよく顔を出す喫茶店の前に当たり、騒音やホコリについて店主も警戒感を持っていた。
建設はスーパーゼネコンが受注したのだが、解体は地元の「松田都市開発」(博多区)が請け負っている。ビルの周囲には足場が組まれ、防音のシートも張られ、内側では重機が稼働している。
現場は道路に面しているため、50歳前後の小柄な男性が1人、警備員として配置されていた。この警備員だが、外から見ていても実によく働き、周辺の住民に対しても挨拶や小まめな対応が、喫茶店の客の間で話題になるほどである。
警備員の中には形だけ、お義理で仕事をしている者も多いが、この警備員は自分で仕事をつくりコマネズミのように働いている。見ていても気持ちが良いほどの動きで、周辺の道路掃除などを積極的に行い、住民からは何の不平や文句も言われていないという。
彼のような警備員であれば現場責任者も楽で、おそらく工事も順調に進むことであろう。たかが警備員されど警備員で、たった1人の働きで周辺からの苦情が止まれば、これほどありがたいことはない。久し振りに気持ちのよい現場を見させてもらった。
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