続・火ノ国銀行 情報収集に走る熊本経済界 [2010年11月30日13:58更新]

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肥後銀行を題材にしたとされる「小説・火ノ国銀行」(中村仁著、如月出版)。小説の登場人物を実在の人物に置き換えれば、書かれたことが鮮明に理解できる面白い小説で、発行元に聞けば「販売数は熊本と東京を中心に7万冊を超えた」との答えが返ってきた。



元頭取親子が銀行を私物化してゆく過程が克明に書かれているのだが「これはまったくの真実だ」と証言する人も多く、地元ではかなりの反応があったようだ。小説をきっかけとしてモデルとされる「肥後銀行」(熊本市)に関する情報がかなり出回っており、続編が出版されるとの噂も流れ始めているから怖い。

 

元頭取は地元経済界では「肥後の天皇」呼ばれ、今でもかなりの発言力を持っているために、地元マスコミ関係者は後難を恐れ口つぐんでいるが、現場サイドから面白い情報が伝わってくる。

この小説では銀行と地元ハウスメーカーとの確執がテーマとなっているが、最近は元頭取一族の不動産管理をめぐる話題について、マスコミが取材を始めた模様である。

その一部が噂となって金融庁にも届き、来春には肥後銀行に検査が入るとの情報も聞かれる。その一方で、株価も徐々に下降線をたどり始め、市場関係者も注目しさらなる株価下落も懸念される。

 

かつて長崎県の雄と言われていた「親和銀行」も、元頭取のスキャンダルから多額の不良債権が露呈し、金融再編の波に飲み込まれ、今では福岡銀行の傘下となり、健全化を目指して再建中だ。肥後銀行が同じ道をたどることも十分に考えられるだろう。

地元企業の半数はそんな肥後銀行をメインにしているだけに、地元マスコミではなく福岡や東京の出先から情報の収集に走り始めている。