20年前サラリーマンとして民間の調査会社に勤務していた時、毎年ゴールデンウィークに慰安旅行を行なっていた。旅行に参加すると決算賞与として一般男子社員に3万円、女子社員は2万円が支給され、それが旅行の小遣いと土産代になっていた。
ある年の旅行前、本社から「今年は前年度の業績が悪く決算賞与は0円」との通達が出て社内は騒然となった。不参加の意思表示をする女子社員も出る始末で、何とか納得させ旅行に行くと、総勢200名前後が集まった宴会の冒頭、総務部長が挨拶の中で「社長の温情により半額が支給される」と発表、会場から拍手が巻き起こった。
1度はないものと諦めていただけに喜んだのであって、これが最初から支給額半減だけを明らかにしていたらまったく事情が違ったはずだ。楽しい旅行の宴会でブーイングが起こっていたかもしれず、実に上手い演出に舌を巻いた記憶が甦る。
来春から支給される子ども手当てをめぐって菅内閣は、3歳未満のみ月額で7000円を増やすよう検討。ところが財務省からは予算の捻出が出来ないとして上積み額の圧縮を検討する動きが出るなど、民主党と政府の間でもめている。
どのような結論になるとしても、それまでの過程でどのように演出するかで国民の受け止め方はまったく違ってくる。今の状況では、たとえ民主党の意向が実現されたでも、迷走ぶりだけが印象として残ってしまうような気がする。
世情にうとい民主の先生に期待するほうが悪いのか、あまりの芸のなさに呆れるばかりで、民間企業の社長が大臣になったほうがまだましのように思われる。子ども手当てをもらう母親の中には、子ども手当てより保育所の増設を願う声が多く、「総理の頭の中はスッカラ菅」とは、良く言ったものだ。
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演出の方法 [2010年12月10日11:45更新]
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