壁に耳あり [2010年12月28日10:43更新]

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今年も残すところあとわずかとなった。長引く不況で閑古鳥が鳴いていた歓楽街も、ここへ来てようやく本来のにぎわいを取り戻し、夜の中心街は人出にあふれている。



 

先日、久し振りに中央区の居酒屋に顔を出し、1人でカウンターに座っていた。すると興奮してか、あるいは酒に酔て声が大きくなったのか、後ろの席にいた客の会話が自然と耳に入りだし、聞くともなしに耳を傾けていた。

話の内容から推察するに、どうも地元新聞社のOBと社員のようだった。同社のトップは「七社会の方に顔を向け、営業現場を無視している」といったグチ話。トップ交代を盛んに息巻いていたのは良いが、周囲の客を無視しての会話には驚いた。

新聞社でも編集現場の経験がない連中だと思われるが、活きのいい話もしょせんは酒の席、本当に社長の前に出たらこの連中は何も言えないだろう-などと思い、個人の名前も出てきたが聞き流していた。ただ、営業の数字や販売店などへの押し紙の話は、業界の内幕・実態を物語るエピソードとして、興味深く拝聴させていただいた。

 

それにしても60前後にもなって場所もわきまえず、トップの悪口や業界の内幕を大声でしゃべるとは。昔の諺で「壁に耳あり、障子に目あり」とあるように、周囲に対する心配りが出来ないようでは、新聞社の有能な社員とは癒えまい。

出来の悪い社員を使わなければならない新聞社経営陣に同情しながら店を出た。