売り上げ維持 [2011年3月22日10:54更新]

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長引く景気低迷の中、多くの経営者は会社を維持するために売り上げを伸ばすことに苦慮している。汗水を流して努力をすればよいのだが、中には安易な方法を考え、それに手を出す者が結構いるから怖い。



本紙で報じてきた長浜鮮魚市場を舞台にした冷凍マグロの架空取引はその典型だ。卸売り業者は大きな痛手を負い、仲卸業者は倒産に追い込まれた。

 

土木建設業界においては、最低価格での抽選を想定して子会社を設立、受注増を狙った企業が、グループ企業内で受注工事をたらい回しにして売り上げを維持していたのが、監督官庁の検査で発覚。摘発を受け行政処分を受けた。

頭の良い経営者ほど安易な抜け道を考えるもので、グループ内でのキャッチボール方式などはもっとも手軽な方法。だがいったんこれに始めるとまさに麻薬と同じで止められない。

かつて銀行の関連会社が、融資を利用した巧妙な仕組みを考え、瞬く間に売り上げを伸ばした例もあったが、このようなことをしていてはいつか発覚し、社会から制裁を受けることになる。

 

親会社が子会社を設立してグループを形成するのはよくあることだが、よほどきちんと資金の流れを管理しないと、悪いとは知りつつ不正な行為に手を染める社員が出てくるものだ。

最近は監督官庁に加え、捜査当局が暴力団との取引をチェックしている。下請けに孫請け、中にはひ孫下請けまで調査され、暴力団との関連が発覚すれば必ず指名停止や営業停止などの処分を受ける。この傾向は一段と強まっており、特に注意が求められる。