1年半前、激しい「追い風」を受けて誕生した民主党政権。現在の民主国会議員は、その多くが風によって誕生したと言っても過言ではないだけに、各先生方の地元では危機感を持って地道な活動が続けられているようだ。
だが鳩山内閣発足以降、国民の期待は裏切られ続けられ、現在吹き荒れている民主への逆風はそう簡単には収まりそうにない。菅内閣はこのほど内閣改造を実施したが、それでも「新内閣は短命に終わるのでは」という見方は根強い。
こうした状況の中、間もなく迎える統一地方選挙で民主から立候補する地方議員・新人は、あまりの逆風の強さに悲鳴を上げているのが全国的な傾向である。
地方の議員選挙においては、たとえ激しい「風」が吹いていたとしても、その風によって選挙結果に大きな影響が出たのは、県庁所在地をはじめとするごく一部の都市部であった。かつての風も収まり、政治に対する失望・不信感が漂う最近の傾向としては、結局は日頃の地道な政治活動が大きくものを言っているようだ。
例えば福岡市の博多区や東区、また衆院福岡4区(筑紫野市など)内の選挙区では、民主はむしろ現有議席から増加するのではないかと見る向きがある。これも、地域に密着した選挙運動を行なっている1つの証、成果ではないだろうか。
その一方で、民主の公認や推薦を辞退する動きも出始めている。永田町では政界再編を目指した解散総選挙の情報が乱れ飛びかっており、年度末を1つの大きな山場と見る関係者も多い。そうなると、上に連動して吹き飛ばされる恐れもあるからなのだが、簡単に主義主張を変えるとは実に情けない話である。
立候補して選挙に参加する「オリンピック精神」を目的とする候補者も中にはいるが、選挙は戦争であり、勝って議員にならなければ何の意味もない。当選することのみが唯一の目的である。かといって、選挙の時だけ腰を低くし頭を下げる候補者、勢いがあり支持が見込める政党へさっさと乗り換える候補者も、いかがなものかと思う。
有権者の夢や希望を代弁して掲げるのも良い、実現可能な身近な問題を提議するのも良い。風や流れを気にするのではなく、もっと堂々と胸を張り大きな声で自己主張する候補者の出現を、有権者は待っている。こんな記事も読まれています
逆風で試される議員の資質 [2011年1月20日10:08更新]
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