若い世代にはちょっと想像できないかもしれないが、市民が日々の疲れを癒やす場、また近所同士の交流の場として、福岡市内にもかつて多くの銭湯があった。その女湯が放映時には空になる-と言われたテレビドラマ「君の名は」。佐田啓二、岸恵子が主演したこの怪物番組のことを、サッカー日本代表の活躍で思い出した。
昨夏のW杯でベスト16入りした際には、日本代表の試合がテレビ放映されると深夜にも関わらず驚異的な視聴率をあげ、にわか評論家もあちらこちらに出現した。その余韻も手伝っているのだろう、現在中東のカタールで行われているアジア杯の試合も多くの日本人が注目するところとなっている。
今週27日には日韓戦があった。先制されながらも追い付き、突き放しては追い付かれるという目が離せない展開。PK戦の末に日本が勝利した時には午前1時過ぎ、面白かったと同時にどっと疲れを感じた。
飲食店関係者に聞いてみると、テレビ中継が見られる店は同好の士が集い大いに盛り上ったようだが、普段は繁盛していてもテレビがない店では午後9時ごろから客が消えてしまうという現象が起こったという。そのためか、明日土曜日深夜に行なわれる決勝戦を前に、急きょ臨時休業する店も出始めている。
サッカーに限らずスポーツの好カードが放映される際には、自宅でのテレビ観戦が最近の定番となっているようで、テレビの前でビールや酒を飲みながらくつろぐ人が増えたようだ。
一方で、店内に大きなスクリーンを設置してスポーツ観戦を楽しみながら酒を飲むというスポーツバーも登場、一般的な飲食店は閑古鳥が鳴くケースが増えている-そんな嘆き節が関係者から漏れ伝わってきた。
こうした傾向に加え、厳しい寒波の襲来で客足が落ちている店が多く、今月や2月末で閉店する店の噂もよく聞かれる。サッカー熱で日本中が沸き返る反面、サラリーマンの懐は一向に暖かくなっていない現実をあらためて感じてしまう。こんな記事も読まれています
サッカー熱と飲食店 [2011年1月28日10:24更新]
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