混迷・自民党の知事選候補選定 本命は? [2011年1月31日09:28更新]

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4月に行なわれる福岡県知事選挙は、民主・自民両党ともに一時、候補者選定が難航していたが、ここへ来て激しい動きを見せている。



現段階で自民福岡県連に推薦願を申請しているのは、麻生太郎氏が推している小川洋氏、古賀誠氏が支持している有力県議の蔵内勇夫氏、民主党にも推薦を求め調整している九大の谷口博文氏。この3人を対象に、同党の選考委員会は公認候補の絞込みを行う作業に入っている。

申請を前に麻生・蔵内両氏が会談したとの情報があり、小川氏については県連内にかなりの反発があることを強く伝えたと言われる。だが麻生氏の意志は強く、受け入れられなかった模様である。

これを聞いた自民県連内の県議を中心とする勢力が、小川氏への対抗馬として蔵内氏の擁立を急きょ決定。だが蔵内氏はあくまでも小川、谷口両氏の意思確認を優先し、自らの立候補は一歩退いて、冷静に判断している節がうかがえる。

蔵内氏についてはかつて本欄でも報じているが、どこまで本気で知事の座を狙っているのかいまだに疑問が残る。まるで蔵内氏が本命のように報じるマスコミもあったが、あくまで「小川降ろし」のために、自ら汚れ役として名乗りを上げたとみるのが妥当ではないだろうか。

 

今回の騒動は、小川氏本人に対する反発というよりも、麻生太郎氏の下で動き回っている北九州地区選出のN県議への不信感が大きな原因-と関係者の大半が語るから始末に悪い。同時に、候補選定をめぐる対立は麻生太郎氏と古賀誠氏の代理戦争の様相を呈している。

県連会長職をめぐって「痛み分け」の採決で武田良太氏が会長に決まったように、今回も県連の分裂を避けるために谷口氏に決定する可能性が高い。民主も相乗りすることもありえるわけで、そうなれば民主・自民の対決を望まない財界などの意向通りとなる。

 

N県議に対して県連内の反発が強いことをわかってはいても、N県議の「総理、総理」の言葉に弱い麻生太郎氏。虎の威を借りるN県議の言動に多くの県議や福岡・北九州両市議の大半が反発しており、N県議を含む数名の孤立化が今後進むことになるだろう。