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博多をこよなく愛した故庄嶋厚生氏の合同葬が、中央区の葬祭場で1月31日、しめやかに行なわれた。
故人は地元の名品である博多織の普及や後継者の育成に力を注ぎ、地域の消防団や山笠の東流れの役員を長年にわたって務めた。こうした実績から多くの関係者が参列、会場は人で埋まり功績を讃える供花が通路にまで並んでいた。
葬儀が終わっても大半の人が寒い中、霊柩車の見送りに残った。最後は山笠の仲間が「祝いめでた」の一節を歌い、博多一本締めで博多っ子らしい形で葬儀を締めくくった。
故人は新宮松比古県議と義理の兄弟の関係にあり、50年来の無二の親友でもある新宮氏の選挙参謀を務めてきた。そんな新宮氏がこの日、葬儀委員長を務めた。
選挙参謀である故人の健康状態に配慮してか、新宮氏は今期限りで後継者を立てずに県議職を引退するとされており、後進に道を譲った上で余生は地域や母校のために尽力する意向のようだ。
統一地方選挙前にもかかわらず、夫婦で参列していた市議会議員を見て、なぜか暖かいものを感じた。若い世代の間ではとうに薄れてしまっている義理・人情が政治の世界には生きていることを実感し、あらためて福岡を好きになった。
36歳の市長が誕生して福岡市には若返りの風が吹き始めている。だが新しいものを受け入れつつも、長年受け継がれてきたものは大事にするという風潮を残しながら改革に臨む、そんな気持ちが大切ではないか-こう痛切に感じた、博多っ子の葬儀であった。
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