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(11年3月号掲載)
特に有名飲食店計43店が集められた9、10階の「シティダイニングくうてん」では、どの店にも行列が出来ていた。
ある日の昼食時、うなぎ茶漬けが名物の「徳」(本店・静岡県浜松市)を訪れた。
関東と関西ではうなぎの調理方法が異なるが、博多では関西風の蒲焼きが主流で、その代表格が「吉塚うなぎ」(博多区)。他にも柳川を発祥とするせいろ蒸しを供する店がいくつかあるが、茶漬けを食べさせる店は聞いたことがなく、興味を持って試してみた。
店に入ると今回の出店に対する意気込みがそこかしこに感じられ、従業員も接客などの教育訓練を相当受けているように思われた。
行列に加わって数十分、いよいようなぎ茶漬け。材料は厳選されているようで申し分なく、タレに使う醤油が関東風であることも理解するとして、九州人にはご飯がなじめないのでは─と感じた。
九州新幹線が全面開通すればさらに客が増えることが予想されるが、客の待ち時間や回転率を考えると、関西風と違って蒸す過程が加わっている点をどこまで短縮できるかで売り上げも変わるだろう。
初物目当ての人出はGWまでは続くだろうが、リピーターを増やすことも大切。博多っ子の舌が慣れるまでには多少の時間を要するだろう。
次回は夕食時に、駅ビルの中であることを忘れて、コース料理をのんびりと食べたいものである。

