今日24日に告示を迎えた知事選。元内閣広報官の小川洋氏と共産党推薦の田村貴昭氏の一騎打ちとなり、「まったく盛り上がらない」「結果が見えていて記事の書きようがない」とマスコミ関係者からは不満とため息が漏れている。しかし「震災さえなければ・・」と、ほぞをかんでいる関係者が一部にいることは、ほとんど知られていない。
11日に発生した東日本大震災。実はその翌日の12日、福岡県知事選への立候補を表明する記者会見を予定していた人物がいた-との噂が流れている。一部関係者がある著名な人物を擁立すべく極秘に交渉を進め、本人の承諾を得た上ですでに会見用にホテルの会場まで押さえていた、というのだ。
その人物とは、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏である。
鳥越氏は浮羽郡吉井町(現うきは市)出身。京大卒業後、毎日新聞社に入社。現在は「スーパーモーニング」などテレビの報道番組を中心に活躍している。
かつては民主党から東京都知事選への出馬を打診されたこともある鳥越氏。知名度抜群の上、清潔白廉な印象。出馬していれば既存の政党や停滞する行政に不満を持つ層から大きな支持を得るのは確実で、統一地方選も一気に盛り上がったことだろう。
だが突然の災害発生に、出馬会見の機会は永久に失われ、鳥越氏が本当に県知事選出馬を決断したのかどうかの真偽さえ確認しようがなく、闇の中へと消えた。
今となっては何の意味もないが、もし震災がなく、鳥越氏が立候補を表明していれば・・と思うのは筆者だけではあるまい。津波がすべてを、はるかかなたに持ち去ってしまった。
さて、今月22日夕、福岡市内のホテルで「高島宗一郎を育てる会政経セミナー」が開かれた。昨年11月に当選を果たしてから初めて開かれた高島市長の政治資金パーティーで、1200名を超える参加者が集まった。
司会を務めるのは市長がかつて勤務していた地元民放KBCのアナウンサー。まずは最初に経済界の重鎮である九州電力の松尾新吾会長が挨拶した。その後、麻生太郎元総理、麻生知事が続けて講演。主役である高島市長が挨拶した後に小川氏が登場。最後は5人が壇上で仲良く手をつないだシーンで幕となった。
麻生太郎事務所が脚本を書き、麻生知事「一家」総出演の見事な舞台。若い高島氏をうまく使った演出で、市長の名を使ったセミナーは、知事選に立候補する小川氏の総決起集会に早変わりした。地元財界・行政を代表する豪華な顔ぶれが小川氏の当選を予想させた一方、この強引さがたくさんの地方議員の反発も買っている。
多くの犠牲者を出した今回の震災であるが、もし鳥越氏が本当に出馬を決めていたならば彼にとってはツキがなかったとしか言えず、一方の小川氏や麻生知事、麻生元総理らにとっては運が良かったとしか言いようがない。
こうした事情を知っているのかどうかは分からないが、いずれにしても小川氏と手をつなぎ合ったメンバーたちは、すでに一足早い「祝杯」をあげていることだろう。こんな記事も読まれています
知事選 震災で幻と消えた「超有名対抗馬」 [2011年3月24日13:44更新]
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