戦後に生まれた福岡の屋台は、庶民の憩いの場としてだけでなく、今や博多観光の目玉の1つと言ってよかろう。そんな屋台であるが、「一代限り」と言う制約によって代替わりが難しくなり、ここ数年減少傾向にある。
営業許可権を持つ福岡市と、道路使用許可権を持つ警察署によって管理されている屋台。公共の道路を占有しているために「通行のじゃま」「不潔だ」といった市民からの苦情も多く、そのため当局の本音は「屋台の自然消滅」。一方、同市議会でも屋台問題については、一部市民の反対もあってタブー視されていた。
そんな市議会もようやく重い腰を上げ、このほど稲員大三郎議員(中央区)が高島宗一郎市長に屋台に関する質問を行った。従来から観光政策を重要視していた高島市長は、観光分野における屋台の存在意義を認め、前向きに検討する答弁を行い、さっそく担当部署を設置することをマスコミが報じていた。
歩道を使用することに反対意見もあるが、そんな屋台の価値・存続を認め、元気都市・福岡の観光活力源にすることは大切なことではなかろうか。市側も電気、上下水道の設置を行い、歩行者の迷惑にならない営業面積を明確に提示し、使用後の清掃などを義務付けるなど、改善に向けての検討が望まれる。
特に観光客の飲食に関しては、いわゆるボッタクリの問題が取りざたされており、屋台側による料金の明示が強く望まれている。誰もが納得できる適正価格、そして明朗会計を業界全体で実践することが、大きな課題の1つである。
さらに、屋台の権利売買や賃貸営業などの問題もあり、名義人と実際の経営者が違うケースも多々あるようで、これをある程度解決しなければならないのも事実。いずれにしても、当局と屋台側の新たな取り組みによって、観光客が安心して飲食できる屋台の誕生につながってほしいものである。こんな記事も読まれています
屋台めぐる新たな動きに期待 [2011年6月30日10:16更新]
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