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新年を迎えると「初」や「新」と名が付く行事が、各地で盛大に行なわれるが、中でも茶道の世界では「初釜」の行事が、各先生方の茶室で開かれる。茶会には菓子がつき物となっており、受注した菓子舗は注文の品を時間通り納め、儲けは少なくとも店の格が問われるだけに、経営者は職人に厳しい注文をつけ、粗相の無いように細心の注意を払っている。 福岡市内で何代も続き老舗と呼ばれる店で、社長が会長に退き経営権を譲ったと思っていたら、手仕事が多い和菓子部門は利益が少ないとして、経営合理化の一環で製造を中止したため、和菓子職人は他の店舗に移った話が伝わってきた。 歴史ある菓子店が集まり、伝統を守りながら菓子作りに励む団体からも脱退し、全て計算が先の商売を始めたが、商売には「損して得取れ」の例えもある。 茶道関係者の信頼を得て、長年任されてきた「初釜」の菓子を断ったことで、先祖代々受け継いできた和菓子作りの技法も途絶えるのではと、菓子業界では話題になっているようだ。 博多で店舗を構えて商売するには「どんたく」や「祇園山笠」など、切っても切れない古い「しきたり」が今でも生きており、それが商売に繋がっていく。 古い菓子舗の看板を掲げている店だが、代表交代後は古い客が離れており、今後どんな商売をしていくのか、商品の開発など新代表のお手並み拝見で見守って行きたい。

