候補者発表延期の背景 [2022年4月25日07:46更新]

日本維新の会は 23日に予定していた参院選候補者発表を 5月中旬まで延期することとした。
4月19日の記事で報じたように、福岡県出身、外資系企業の幹部で決まりかけていたのは事実だが、直前になって条件面が折り合わず 決裂した模様だ。

維新は今年2月末を期限に候補者を公募、今の勢いからして 手を挙げる人物はいるが、数千万円からの自己資金を準備できる人物はそういない。
過去に維新の候補者として全県下で戦ったことのある人物は、短期決戦だったが2000万円以上の自己資金を費やした。

加えて、福岡の維新は 他党のような組織体制ができていない。
選挙のある6月には地方議会が開催されており、地方議員らの協力は得られないと思った方がいい。

結局 資金も選対本部も 自前で準備できる人物ということになる。
維新は公募条件に、このことを 明確に記載するべきだろう。

維新の藤田文武幹事長は独自候補擁立に拘る姿勢を見せているが、簡単に条件に見合う候補者が見つかるとも思えず、5月の発表では福岡に縁のない落下傘候補の擁立も考えられる。

だが、政治判断で国民民主党との選挙協力の可能性も残っており、今後の成り行きを注視していきたい。