老いての生き方 [2012年3月30日10:00更新]

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週末に50年来の友人に会うと、中央区天神で親の代から続いた60年の歴史を持つ、喫茶・レストランの店を閉めると告げられた。

経営者ではあるが、自ら調理場に立つオーナーシェフで、また地域の役員を務めており、癌を患い手術を受け回復したまでは良かったが、店を手伝っていた奥さんも腰を痛め、続けることが困難になり、幸いに借り入れも無いことから、今なら従業員にも迷惑をかけずに、店を閉めることが出来ると語っていた。

学生時代から剣道を志し、忙しい店の合間をぬって練習に励み、60歳を過ぎてから七段を取得し、今でも高校や大学の後輩との交流を欠かさず、今どき真面目を絵に描いた様な生き方をしている、天然記念物のような人物だ。

互いに現役で働いている仲間として、常にライバル意識を持って接してきた友人の引退は、非常に寂しいものがある。

自己所有の店は幸い天神の一等地にあるだけに、次のテナントもすぐに見つかったようで、家賃収入もあり、今後は悠々自適の生活を送ることが出来るだろう。

ただ忙しい毎日を送ってきただけに、店を閉め仕事が無くなったとき、何に生き甲斐を見つけるか問題で、張り詰めていた糸が切れると、意外に早くボケる人を多く見てきただけに心配だ。

友人の引退話で気分が落ち込んだのは事実で、おまけに体力が落ちていたのか風邪を引いたが、負けてはならじと雑草の強みで、新しいライバルと若者を見つけ挑戦する意欲が湧いてきた。