株式会社 海幸 [2012年12月17日11:35更新]

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天神交差点の一角に昭和36年に建てられた福岡ビル、通称福ビルがあり、半世紀が経過している。
その地下1階で、ビルがオープンした初めから日本料理店として営業を続けている、「海幸」の創業者は確か長浜の鮮魚関係者だった。
そのため魚料理をメインにした和食は、多くの地元ファンを掴み一世を風靡したものである。



その後現在の経営者が経営を引き継ぎ、都心にありながらスペースを生かした店作りと、手頃な価格での魚料理が客には好評で、昼間のランチタイムも多くの人が訪れていた。

そこでネームバリューを生かして、福岡市内や近郊に支店を開設したが、客の魚離れと新しいタイプの店が増え、本格的な和食は高価なイメージが強く、若者は敬遠しがちとなり、数年前から売上は次第に下降線を辿っている。

経営者は意欲旺盛なところから、異業種への進出も試み売上も伸び、相応の利益が確保されていたが、数年前から利益率も急速に悪化し、辛うじて黒字決算であった。

だが近年は品質よりも価格重視の客が増え、かつての贔屓客も高齢化で足が遠のき、最近の売上は最盛時の半分程度の、3億円前後に落ち込み苦しい経営を強いられている。

取引銀行の指導で経営の改善から、リストラや赤字店舗の閉鎖などを行なっているが、現在の規模で老舗の看板を維持するのは、かなり困難な状況になっているようだ。